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【光回線の基本】戸建てプランとマンションプラン、仕組みの違いを徹底解説

戸建てとマンションについての画像

「引越し先でインターネットを契約したいけど、戸建てプランとマンションプランはどう違うんだろう?」 「料金や速度に差があるって聞いたけど、その仕組みが知りたい!」

新しく光回線の契約を検討するとき、多くの方がこの疑問に直面します。住んでいる建物の種類によってプランが分かれていることは知っていても、その具体的な中身まで詳しく理解している方は少ないかもしれません。

実は、この「戸建てプラン」と「マンションプラン」には、月額料金や通信速度、導入工事に至るまで、様々な違いがあります。この違いを知らずに契約してしまうと、「思ったより料金が高い…」「開通までの手続きや工事が面倒だった…」といった後悔につながる可能性も。

この記事では、そんな光回線の「戸建て」と「マンション」の根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、料金や工事の詳細、さらには「あなたのスマホキャリアに合わせた一番お得な回線の選び方」まで、どこよりも分かりやすく徹底的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたの住環境とライフスタイルに最適なインターネット回線がどちらなのか、そして具体的にどの事業社を選ぶべきかが明確に理解できるはずです。

執筆者名
この記事を書いた人
しーこね
通信業界で5年以上の実務経験を持つコンサルタント。専門知識を活かし、読者の皆様に最適なインターネット回線や格安SIMの情報を提供しています。一人ひとりのライフスタイルに合った「損しないための賢い選択」をサポートすることがモットーです。

【30秒でわかる】戸建てプランとマンションプランの違い一覧表

まずは結論から知りたい方のために、両プランの決定的な違いを比較表にまとめました。自分がどちらに当てはまるか、ざっくりと確認してみましょう。

比較項目戸建てプラン(ファミリータイプ)マンションプラン(集合住宅タイプ)
主な対象戸建て住宅、小規模アパートマンション、集合住宅
回線の仕組み電柱から自宅へ直接引き込み(独占)共用部まで引き込み、各部屋へ分配(共有)
通信速度・安定性非常に速い・安定
(周囲の影響を受けない)
環境による
(混雑時や配線方式により遅くなる場合あり)
月額料金の目安高め
(5,000円~6,000円)
安い
(2,000円~4,500円)
開通工事立ち会い工事が必須無派遣工事(立ち会いなし)で済む場合も多い
回線選びの自由度高い
(エリア内なら自由に選べる)
低い
(建物に導入済みの設備に依存する)

ここからは、それぞれのプランについてさらに詳しく解説していきます。

【戸建てプラン】戸建て住宅向けの光回線とその特徴

戸建て住宅にお住まいの方が契約するのが、この「戸建てプラン」(ファミリータイプとも呼ばれます)です。その最大の特徴は、電柱から自宅まで一本の光ファイバーケーブルを直接引き込むという点にあります。

ホームタイプの回線配線のイメージ画像
[画像イメージ: フレッツ光 開通工事の流れ(電柱から直接引き込む図)]

これは、あなたやあなたの家族専用のインターネット回線を持つ、というイメージです。他の家の利用状況に左右されることなく、回線を独占できるため、通信の品質が非常に高くなります。

戸建てプランのメリット

1. 圧倒的な通信速度と安定性

戸建てプランの最大のメリットは、何と言っても通信速度が速く、安定していることです。回線を他の住人と共有しないため、インターネット利用が集中する夜間や休日でも速度が落ちにくく、常に快適な通信環境を維持できます。

  • オンラインゲームでラグ(遅延)を感じたくない
  • 4Kなどの高画質動画をストレスなく楽しみたい
  • 家族みんなが同時に動画視聴やオンライン会議をしても快適に使いたい

そのため、オンラインゲームや高画質な動画の視聴など、通信品質が重要になる使い方でも、安心して利用できるのが戸建てプランです。

2. 好きな回線事業者を選べる自由度の高さ

戸建て住宅の場合、建物の設備による制約がほとんどないため、数多くの光回線サービスの中から自由に好きな事業者を選ぶことができます。

auひかりやNURO光といった独自の高速回線や、お住まいの地域の電力会社が提供する光回線(eo光、コミュファ光など)も選択肢に入ります。

戸建てプランのデメリット:工事の手間と費用

開通工事が必要で、壁に穴を開ける可能性も

ご自宅にまだ光回線の設備がない場合、電柱から光ファイバーケーブルを引き込むための派遣工事が必須となります。

特に戸建てにお住まいの方が気にするのが「家の壁に傷がつかないか?」という点でしょう。

  • 基本的な引き込み方法: 通常は、電話線の配管やエアコンのダクト(通気口)を利用してケーブルを室内に入れます。
  • 穴あけが必要なケース: 上記のルートが使えない場合、壁に直径1cm程度の穴を開けて引き込む必要があります。
  • ビス留め: 光ケーブルを外壁に固定するために、数カ所ビス(ネジ)を打つのが一般的です。

新築住宅などで「絶対に壁に穴を開けたくない」という場合は、申し込み時に工事業者に相談するか、工事不要のホームルーターを検討する必要があります。

【マンションプラン】集合住宅向けの光回線とその特徴

次に、「マンションプラン」(集合住宅タイプとも呼ばれます)について解説します。こちらは、電柱からマンションの共用部(MDF室など)まで引き込んだ一本の光回線を、そこから各戸へ分配する仕組みです。

マンションタイプの回線配線のイメージ画像
[画像イメージ: フレッツ光 開通工事の流れ(電柱から直接引き込む図)]

つまり、一本の道路(回線)をマンションの住民みんなで分け合って(シェアして)使うイメージです。この「シェア」という点が、マンションプランのあらゆる特徴につながってきます。

マンションプランのメリット

1. 戸建てプランに比べて月額料金が安い

マンションプラン最大のメリットは、戸建てプランに比べて月額料金が安く設定されている点です。

これは、建物に引き込んだ1本の光回線を、そのマンションの全戸で分け合って利用する仕組みのため、1戸あたりの設備コストや利用料が抑えられるからです。

サービス名月額料金目安
ドコモ光・ソフトバンク光など約4,400円
auひかり約4,180円~
NURO光 for マンション約2,090円~2,750円

※2025年7月22日時点の一般的なプラン料金です。契約期間やオプションにより変動します。

一般的に戸建てプランとの差額は月々1,000円~2,000円ほどになり、通信費を少しでも安くしたい方にとっては大きな魅力と言えるでしょう。

2. 開通工事が不要、または簡単で済むことが多い

すでに建物に光回線の設備が導入済みの場合、大掛かりな工事は不要です。共用部から部屋までの配線が済んでいれば、業者が訪問しない「無派遣工事」で、送られてくる機器(ONUやホームゲートウェイ)を自分で接続するだけで開通できるケースもあります。

マンションプランのデメリット

1. 時間帯によって通信速度が遅くなることがある

マンションプランの宿命ともいえるのが、回線の混雑による速度低下です。同じ建物内の多くの住人が同時にインターネットを利用する平日の夜間や休日などは、回線が混み合い、通信速度が著しく低下することがあります。

「昼間は快適なのに、夜になると動画が止まる…」といった現象は、この「回線の共有」が原因です。

2. 導入できる回線が建物設備に限定される

マンションプランでは、個人が自由に好きな回線事業者を選べないケースがほとんどです。なぜなら、マンションの共用部(MDF室など)には、特定の事業者の光回線設備があらかじめ設置されており、住民はその回線を使うしかないからです。

例えば、お住まいのマンションの設備がNTT回線(フレッツ光)のみの場合、auひかりの独自回線設備を使うプランやNURO光を契約することは基本的にできません。

【重要】配線方式によって最大速度が全く違う

マンションプランの速度を左右する、最も重要な要素が「共用部から各部屋までの配線方式」です。

配線方式部屋までのケーブル最大通信速度(理論値)特徴
光配線方式光ファイバー1Gbps~10Gbps最も理想的な方式。戸建てプランと同等の高速通信が期待できる。
LAN配線方式LANケーブル100Mbps~1Gbps比較的新しいマンションで採用。そこそこの速度は出る。
VDSL方式電話回線100Mbps最も速度が遅い方式。築年数の古いマンションに多い。光回線のメリットを活かせない。

ご自身のマンションがどの方式かは、契約前に必ず管理会社に確認するか、回線事業者の公式サイトで住所を入力して調べてみましょう。

【選び方】結局どこがいい?「スマホセット割」で選ぶのが正解

ここまで戸建てとマンションの違いを解説してきましたが、「仕組みはわかったけど、結局どの会社と契約すればいいの?」と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、「いま使っているスマートフォンのキャリア」に合わせて光回線を選ぶのが、最も通信費を節約できる賢い方法です。

主要な光回線事業者は、特定のスマホキャリアとのセット割引を提供しており、スマホ1台あたり月額550円〜1,100円の割引が永年受けられます。家族全員分が適用されるため、年間で数万円の節約になることも珍しくありません。

1. ドコモユーザーの場合

ドコモのスマホを使っているなら、「ドコモ光」一択です。

ドコモ光セット割が適用され、スマホ料金が永年最大1,100円割引になります。ドコモ光はNTTの設備を使っているため、日本全国ほとんどの地域(戸建て・マンション)で利用可能です。

2. ソフトバンク・Y!mobileユーザーの場合

ソフトバンクやY!mobileのスマホを使っているなら、「ソフトバンク光」または「NURO光」がおすすめです。

「おうち割 光セット」が適用され、こちらもスマホ料金が割引になります。

  • NURO光: 通信速度最速(下り最大2Gbps)を求める方におすすめ。ただし提供エリアが限られます。
  • ソフトバンク光: 全国対応。NURO光がエリア外の場合や、マンションの設備がNTT回線の場合におすすめ。

3. au・UQ mobileユーザーの場合

auやUQ mobileのスマホを使っているなら、「auひかり」をはじめとするKDDI系の回線や、「ビッグローブ光」「So-net光」などがおすすめです。

「auスマートバリュー」や「自宅セット割」が適用されます。

  • auひかり: 独自回線で速度が速い。戸建てや対応マンションにおすすめ。
  • ビッグローブ光・So-net光: NTT回線(光コラボ)を利用しているため、auひかりがエリア外の場合におすすめ。

4. 格安SIM(ahamo, LINEMO, povoなど)ユーザーの場合

セット割がない、または割引額が小さい格安SIMユーザーの場合は、「月額料金そのものが安い光回線」を選ぶのが正解です。

  • GMOとくとくBB光: 月額料金がシンプルに安く、契約期間の縛りがないのが特徴。

【速度対策】マンションのネットが遅い!解決策はある?

「自宅がVDSL方式だった…」「夜になると遅くてイライラする」という場合でも、諦める必要はありません。マンション特有の速度低下を回避する、2つの有効な解決策があります。

1. IPv6(IPoE)接続を利用する

回線が混雑して遅くなる主な原因は、従来の接続方式(PPPoE)の料金所のような場所が渋滞するからです。

最新の接続方式である「IPv6(IPoE)」に対応したプロバイダを選べば、この渋滞ポイントを避けてスイスイ通信できます。多くの光コラボ事業者で標準提供されていますので、必ずIPv6対応のプランを選びましょう。

2. 工事不要の「ホームルーター(5G)」を検討する

もしVDSL方式(最大100Mbps)しか利用できない場合、光回線にこだわらず「ホームルーター(ドコモ home 5Gなど)」を選ぶのも賢い選択です。

最新の5G通信を利用するため、条件が良ければVDSLよりも圧倒的に速い速度(数百Mbps)が出ることがあります。工事不要でコンセントに挿すだけなので、手軽に高速ネット環境が手に入ります。

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【例外】アパート・賃貸でも「戸建てプラン」になるケース

「集合住宅に住んでいる=必ずマンションプラン」とは限りません。以下のようなケースでは、集合住宅でも戸建てプランを契約することになります。

小規模アパートの場合

建物の戸数が少ない(一般的に4戸以下など)アパートや、マンションタイプの設備が導入されていない物件では、戸建てプランでの契約となることが一般的です。

この場合、電柱から直接部屋へ回線を引き込むため、料金は戸建てプラン(高め)になりますが、速度は高速で安定します。

賃貸で「戸建てプラン」を引き込む際の注意点

「マンションのネットが遅いから、個別に戸建てプランを引きたい」という場合、大家さんや管理会社の許可があれば可能です。これを「直接引き込み」と呼びます。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 工事の許可: 外壁に固定金具をビス留め(穴あけ)する場合があり、許可が下りないことがあります。
  • 原状回復: 退去時に撤去工事が必要になる場合があります。

まずは管理会社に「光回線を個別に引き込みたいが、工事の許可はもらえるか」を相談してみましょう。

よくある質問(FAQ)

最後に、光回線のプラン選びでよくある質問にお答えします。

Q. 自分の家がどちらのプランになるか、どうすれば分かりますか?

A. 各回線事業者の公式サイトにある「提供エリア検索」で住所を入力すると判定できます。「マンションタイプ」と表示されればマンションプラン、「ファミリータイプ(または戸建て)」と表示されれば戸建てプランが適用されます。

Q. 「光コラボ」とか「転用」って何ですか?

A.光コラボ: NTTの回線(フレッツ光)を借りて、ドコモやソフトバンクなどの事業者が自社サービスとして提供している光回線のことです。品質はフレッツ光と同じです。
転用: 現在フレッツ光を使っている人が、工事不要で光コラボに乗り換えることです。
事業者変更: 現在光コラボを使っている人が、他の光コラボ(例:ドコモ光からソフトバンク光へ)に工事不要で乗り換えることです。現在はこれらの仕組みにより、以前よりも簡単に、工事なしで回線の乗り換えができるようになっています。

Q. 引越し先で今の回線をそのまま使えますか?

A. 「移転手続き」を行えば継続利用できます。ただし、引越し先の建物の設備によっては、プラン変更(戸建て⇔マンション)が必要になったり、開通工事が必要になったりします。引越しが決まったら早めに事業者に連絡しましょう。

まとめ:まずはエリア検索で対応状況を確認しよう

光回線選びにおいて、「戸建てプラン」か「マンションプラン」かは、基本的に住んでいる建物によって自動的に決まります。

  • 戸建て・小規模アパート → 速度重視の「戸建てプラン」
  • マンション・集合住宅 → 料金重視の「マンションプラン」

しかし、マンションでも建物の設備によっては速度が出ない(VDSL方式)場合や、逆に戸建てプランを直接引き込める場合もあります。

まずはご自身の住所がどのプランに対応しているか、そしてどの配線方式なのかをチェックすることが、快適なネット環境への第一歩です。

提供エリアの確認方法

お住まいの地域で利用したい事業者が決まっている場合、以下の公式サイトから提供エリアに含まれているかを確認できます。

  • NTT(フレッツ光・光コラボ)
  • auひかり: auひかりのエリア検索はこちらから
  • NURO光: NURO光のエリア検索はこちらから

今回の記事を参考に、ご自身の環境とスマホキャリアに最適なプランを見極め、後悔のないネット回線選びをしてください。